株式会社さくら井土地住宅社

ごあいさつ

社長写真三代目でございます。日頃より皆様には格別のお引き立て誠にありがとうございます。
「いつも心に感謝の気持ち、地元とともに」を会社の基本精神として初代 櫻井繁十郎、二代目櫻井弘海より受け継ぎました。
少し弊社の成り立ちについてお話させていただきます。

地元を愛する心が起点、東京スタジアム建設が櫻井家の転機でした。

我が社創業のきっかけは、初代の人柄、人望の厚さにあったと思います。
昭和26年当時、南千住には東京スタジアム(現千葉ロッテマリーンズの前身にあたる毎日大映オリオンズのホーム球場)の建設計画がありました。初代 繁十郎は当時の有力者の方のあと押しにより不動産業務を開始、土地の地権者様一方々に協力を募り、球場実現に一役を担いました。その時の感謝状が今でも店に飾ってあり、輝かしく誇りに思っております。今でも初代の想いでを楽しそうに語る方も多く、16時からは浅草に繰り出す!そんな粋な方でした。いまだに神谷バーからお手紙が届きます。

東京スタジアム跡地は今

球場は現存しませんが、その土地は荒川スポーツセンターとして生まれ変わり、立派に荒川区内外のスポーツ振興及び交流の場として多くのイベントが組まれる場となりました。きっと初代は今の姿を喜んでいることと思います。賑やかな下町が続くことを願って。

櫻井道場があったんです

さくら井は不動産屋をやりたい多くの方が訪れ、たくさんの弟子がおりました。狭い事務所に入りきらないので立って仕事していたと聞きます。櫻井道場出身者は各地域に広がっており、今でも兄弟子姉弟子が各地域で頑張っておられます。私は最後の弟子でした。
このネットワークが今でもさくら井を支えてくれています。

兄弟二人三脚、タイプの違う兄弟が守る伝統

二代目櫻井弘海は志を継ぎ、専務であり弟の重夫と二人三脚でこの地元の皆様に貢献できるよう、多くの事案に取り組んで参りました。初代に似て個性豊かな二人。弘海はとても優しくおおらかで、重夫は賑やかなことが大好きで、それぞれの味で様々な事案の解決に取り組んでおりました。残念ながら弟重夫は東日本大震災が起きた日の朝、地震を知らずその生涯を閉じました。元気で時にはやんちゃだった重夫のエピソードを話してくださる方も多く、愛される人材であったと感じます。

地元の役に立ちたい、その一心で駆け抜けた五十数年

二代目は18歳で不動産屋になりました。当時は紙に名前を書けば試験に受かったなどと本人は言っていますが、18歳で資格保持者になることはそんな容易な訳はなく、照れ屋な父です。弟子になった当時から私に「世の中は多忙な方が増えた、そんな方の役に立てるようなアイデアを考え、地元の良さを発信できるような不動産屋を創りたい」と話してくれました。二代目はこれまでのたくさんの御縁を感謝し、さくら井の歴史が役に立てる方法を模索していました。二代目も初代同様、粋なことをすることが大好きす。取引後、祝杯をあげ、歓び合うことを忘れません。そういう意味では薄れゆく下町の「旦那衆」の心意気が残る貴重な人材だと思います。

二代目の夢の実現に向かって

そんな二代目の模索をなんとか形にしたい、私はずっとそう思っていました。思いながらただひたすらに父とご用命いただいた事案の解決に取り組み続けました。私共が扱っておりますのは不動産という財産ですが、財はお金ではなく、お持ちの方々の人生であり、歴史であり、家族史でもあります。私は歴史を守っていることに気がつきました。ですから不動産屋は誰でも良いわけではないのだと。守としてしっかり根を張り、緑の葉を広げなくてはと考え、先ずはさくら井が将来に渡って安定的に存続することに挑む決意をしました。そのために町の発展のためになる不動産利用のアイデアを常に考え、企画していきました。その1つがアトリエ化計画。たくさんの家主様のご協力をいただき、南千住荒川地域ならではの町工場跡や古い長屋をアーティストのアトリエ兼住居に変化してもらい、路地や町並み、下町らしい風情、もの創りの町の再生を創造して参りました。もう8年続けており、たくさんの皆様のご支援を受け、今では20件以上のアトリエが誕生し、居住し、そこで新たな家族も誕生し、賑やかになって参りました。

これからのさくら井

写真三代目に就任し、二代目の想いを形に変え始めました。二代目が法人化してくれたことが私の背中を押してくれました。平成28年、創業65年の今年、ようやく一つの形がお届け出来ました。本社「瑞光ビル」の完成です。そこに南千住荒川地域に縁のアーティスト達の作品を紹介する「gallery HIROUMI」を開設致しました。地元を好きになってくれたアーティストのみんなの作品が銀座でもなく日本橋でもなく、ここ南千住でご覧いただけることになりました。先ずは快く不動産を貸してくださいました家主様へ感謝し、恩返しが出来ればとの思いの実現ですが、地域活性のお役に立てればと考えております。また、感性の育成にお役立ていただければと考えております。
本ビル2階以上には新しい長屋風味を取り入れた賃貸住宅の提案住居を創りました。
今後も地元から出来る限りの発信を試みて参ります。成長し続けるさくら井で有り続けます。「いつも心に感謝の気持ち」「地元とともに」今後とも宜しくお願い申し上げます。

株式会社さくら井土地住宅社

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